店主:観賞しました

画像: 水の中のナイフ

水の中のナイフ

2012年06月08日

道路の真ん中でヒッチハイクする青年とそれを拾う大学の先生夫婦
僅か3人の出演者が車中とヨットの二つだけを舞台に
互いにササクレ立つような感情を濃密に魅せられました。

ロマン・ポランスキー62年の長編処女作で今年は製作からちょうど50年
当時やポーランドと国民性のようなことは想像もつかず
「なんで?」な行動が観られるものの
最後の方で奥さんが亭主を「虚栄だわ…」の台詞に
その言葉がよくあらわれた3人の映画だなぁと感嘆させられます。

左の画像は98年に「反撥」、「袋小路」と3本セットを旧ユーロスペースで公開した半券です
この時「袋小路」しか観れず、変った映画撮る監督さんいるんだなくらいでしたが
本作「水の中のナイフ」はどこかで観たような感じ「あっそうだ、アントニオーニだ」に気づき
ヨーロッパは必ずしもハッピーエンドじゃなくてもいい土壌が古くからあるなぁと小さく確信

・数年ぶりにフィルムセンター
もちろん予告編はなくチャイムのあと無機質な女性アナウンスを経てすぐ本編上映
このアナウンスに耳を奪われる。「ホール内の喫煙禁止…」につづき
飲食まで禁止と言うんです。賛否あろうことと思いますが
嫌なんですよポップコーンやらハンバーガー食べてる音や臭い
食べ終わるまで気になってショウガナイんです
飲食禁止だからドリンクまでダメです
大いに結構、一般館にもあるといいんですけど


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