店主:観賞しました

画像: ホドロフスキーのDUNE

ホドロフスキーのDUNE

2014年06月21日

ホドロフスキーがわかった気がする1本
ホドロフスキー曰くDUNEのスタッフは戦士
その戦士と本人が語る90分のうち半分は本人
細い声で話す晩年のギーガー等とは対称に年長の割りに声にハリがあり
一番熱っぽく語るホドロフスキー

戦士それぞれスカウトの思い出話から始まり終盤までは時折笑顔もみせ
「エル・トポ」はLSDをやらずに高揚できる映画を作りたかった
処女作「ファンドとリス」は作り方も知らずに撮った
と自虐にも聞こえる興味深い本人談も
顔色が変わる終盤「DUNE」の企画がハリウッドに断られた以降のエピソードは
語気が強く険しい表情で話す姿はフランス人の製作者が
「ハリウッドに断られたことに深い屈辱を受けた」などのエピソードを織り交ぜ
上手く構成してあり、その後ホドロフスキーが映画制作から遠のいたことが
よく理解できます

1分10万$の出演料で口説いたダリ
交渉中に40回他の電話に出られ自惚れの強いやつと評し
もの別れたダグラス・トランブルの代わりに
ダン・オバノンにしたのはたまたま観た「ダーク・スター」かよと突っ込みたくなり
神がかるカルトの印象のホドロフスキーが少し人間っぽく感じられました

・ヒューマントラストシネマ有楽町
土曜日の最終回10%の入り
もう少し入ってて欲しかった


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