店主:観賞しました

画像: フレンチ・コネクション

フレンチ・コネクション

2013年01月16日

徹底したリアリズムや高架下のカーアクションの
迫力は言うに及びません
近ごろのハリウッド映画と遜色ないほどカットが目まぐるしく早く
また、無駄を排除した息詰まる104分

フランスパンを小脇に抱えた男の顔面を打ち抜く瞬間
血まみれのショットのあと殺し屋は去りぎわ
フランスパンをちぎって食べるシークエンスがあり
死体をまたいでフランスパンを食べる食欲旺盛な殺し屋の
この後への関連づけには難しく興味深い冒頭も
残忍非道な殺し屋を強調してたり

無駄のなさが十分にわかった後半
主人公ポパイがバーカウンターで朝を向え
そのバーの外観と高架線とゲートブリッジをとらえ
場末のニューヨーク感が見えるショットがあり
この映画で唯一叙情的にだなぁとみてると
次の瞬間ポパイは朝から自転車娘のお尻を追い
見事成立するシークエンスに展開
足首にホルスターをつける意味にちゃんとつなげ
やはり無駄なシーンが一切ないんだ再確認

これだけ完璧に楽しめると、ケチのつけようもない
ポパイが上司の警部に裁判所の許可申請に動いて欲しい説得に
ホシは「くさい感じがする」、「徹夜で尾行したから」、「1週間見張ったから」とか
やや客観性に乏しく子供じみた説得にもみえケチがつきそうにも
ポパイの傍若無人ぶりにも見えなくもなく
やはりパーフェクトな作品です

・TOHOシネマズみゆき座
午前十時シリーズもいよいよ終わりに近いせいか
けっこう入ってました


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